
先日、こちらの養護学校を訪問する機会があり、行ってきました。
JBの日本人会で集めた募金を役立てていただこうということで、その贈呈式に参加し、学校を見学するというものでした。
何の気なしに参加しては見たものの、実際にボランティアとして手を差し伸べるのではなくただ見学をするというのは、見られている彼らはどんな気持ちかと思うと申し訳ない気持ちになってしまいました。
決して興味本位で見ているつもりではないのですけどね…。
だから、ブログにアップすることもためらっていたのですが、『知る』ということは『理解する』ということに繋がるものだと思い直して今回載せることにしました。
この学校は、新しくはないけれどとても清潔で、明るい雰囲気の学校でした。

棚のおもちゃは、指先の訓練に使うそうです。
また、平行棒の下の枠を一歩づつ踏むことで歩行訓練をするということでした。

このプールも歩行訓練などに使うために作ったのですが、水温が低いため体が硬直してしまうのでなかなか利用する機会が少ないと言っていました。なので温水の設備を作りたいのだと先生は力説していましたが、こんなに暑いマレーシアの環境だったら簡単なソーラーシステムで(燃料を使わずにパイプを通して太陽光で温めた水を使うとか…)工夫すればいいのにって思ったのは私だけ?だって中庭の日除けの下にあるんだもの…。
他にもパラリンピックに出場する選手用のスポーツジム並みの設備もありましたが、車いすなどは少なく、寄付金の使い方など、もっと考えて使ってほしいなとも思いました。

学校の授業のほかに、手先の訓練を兼ねて手工芸品の作成をしていました。古布を割いて編んだバスマットや刺繍などなかなかの出来栄えで、できた作品は売店やバザーなどで売るのだそうです。彼女のビーズを使った刺繍は2か月くらいかかったそうです。
普通の勉強もそうですが、ここではどんなに時間がかかってもいいんだそうです。「きちんと理解すること」、「仕上げること・やり遂げること」がタ・イ・セ・ツ。このことは、この学校でなくても大切なことですよね。
作品はどれも本当にきれいな出来栄えでしたよ。
ちなみに、普通の勉強(数学や科学など)で成績がいいと、一般の学校へ進級できるそうです。