2009年3月11日水曜日

マラッカ West Wave編

 「中央フリーウェイ右に見える競馬場~」…と、ユーミンの歌など口ずさみたいほどの絶好のドライブ日和なのですが、残念ながら行けども行けども見えるのはヤシの木ばかりで競馬場はおろか街らしきものすら見えません。
でも真っ青な空と白い雲にいざなわれて、世界遺産『マラッカ』へ行ってきました。
マラッカはここJBから車で2時間あまりの処にあります。以前は「海賊の出没するマラッカ海峡」としか、その名前を認識していませんでしたが、そこには西洋文化と東南アジア文化、更には中国文化が融合した独特の街がありました。

まずは、観光コースお決まりの「王宮博物館」へ。
この王宮は16世紀の史記から推察して設計し復元された高床式のマレー式建物で、釘を一本も使わずに組み木で作られたそうです。日本の宮大工さんみたいな人、この国にもいたんですね。
建物の存在感は抜群でしたが、中はマネキンが民族衣装をきたものの展示が多く「人形の館?」って感じでちょっと期待外れでしたが、入場料RM2だし涼しいから入ってみてもいいかも。

王宮博物館を出るとすぐの所に「ファモサ要塞史跡、別名サンチャゴ砦」があります。これは1511年にマラッカ王朝を駆逐し植民地経営に乗り出したポルトガルによって建造されたもので、後にこのマラッカを征服したオランダの東インド会社もこの要塞を利用したそうです。重厚な石造りで、ヨーロッパの雰囲気が伝わってきます。

サンチャゴ砦をくぐりぬけて丘を登った所にあるのが「セントポール教会・礼拝堂史跡」です。マラッカ王朝を駆逐し、占領したポルトガル軍によって1521年に建立されたカソリック教会ですが、残念ながら現在は廃墟と化しています。
でも、その中に入ると教会特有の荘厳さを感じずにはいられません。
窓から見える青空と雲と緑。その先には天国への階段があるように見えました。

セントポール・ヒルを下った所にあるのが一段と目を引くピンク色の建物「クライスト・チャーチ」です。こちらはプロテスタントのキリスト教会で、その建設はオランダがポルトガルを駆逐しマラッカを占領した100周年の記念事業として1741年にスタートし、完成まで12年の歳月がかかっているそうです。
周囲にはお土産物を売る店やトライショー(サイドカー仕様の人力車)がたくさん出ていて賑やかで、まさに「観光地!」っていう感じ。
この教会のある広場の近くの橋を渡ると、そこはマレー文化と中国文化の融合した『プラナカン』情緒漂う街。一本の川を隔てて、全く違う雰囲気を味わえます。
<プラナカン編へ続く>

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