2009年11月13日金曜日

Sultan Ibrahim Building

「スルタン・イブラヒム・ビルディング」は数少ないJBの観光スポットの一つで、ランドマーク的存在の建物です。マレーとコロニアルスタイルが見事に調和された建物で、太平洋戦争中は日本軍の司令部として使用されていました。現在は州事務局となっています。先日訪れた美術館も日本軍のオフィスだったようですし、以前紹介したタイ料理のレストランの建物も軍の駐屯地だったとのこと。動かしようのない歴史の一部とはいえ日本人としては占領下のマレーの人々の心情はいかばかりかと考えさせられます。 この日、以前ご紹介したインド人のパン屋さんで一人のマレーの老人が「日本人か?」と話し掛けてきました。彼は今でも片言の日本語を覚えており、まるで自慢するかのように知ってる限りの日本語を私に聞かせました。挙句の果てには「君が代」を歌いだし、自分の持ち歩いている財布から戦時中の日本の発行したマレードルまで出して見せてくれました。彼は80才だということで私の父と同年代ですので、戦時中はまだ10代。だからきっとそれほど身にしみて苦労した記憶がないのかもしれません。とても友好的に話しかけてきた彼に「ありがとう」と「ごめんなさい」を言い、平和な時代の礎をあらためて考えさせられた一日になりました。

1 件のコメント:

  1. 日本は原爆投下に遭った、被爆国として
    有名だけどアジア圏では日本兵が占領地
    としていた国が結構あって、被害に遭った
    国民達も多いという事を忘れがちだよね。。。

    日本人は優秀な民族だとは思うけど、
    その進み方の選択を間違えると、北朝鮮みたいな
    悪になってしまうという事も肝に命じなければ
    なりませんよね。
    これは日常生活の小さな一コマでも同じかな。

    「ありがとう」と「ごめんなさい」を言った
    Kさんの気持ち、よく分かりました☆

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